モデル生態系において新種導入の頻度が個体数分布に与える影響について調べた研究の論文が出版されました。
https://pubs.aip.org/aip/cha/article/33/6/063151/2900121/Invasion-and-interaction-determine-population
現実的ネットワーク上での意見のダイナミクスについての論文
知人ネットワーク上でのお互いへの意見の時間発展についての論文が出版されました。この成果は 2022年度卒の黒田君の修士研究に基づくものです。
黒田君、おめでとうございます。
D. Kuroda, K. Kaski, & T. Shimada, “Frustrated opinion dynamics on real networks and its predictors”, Frontiers in Physics 1166219 (2023).
人間同士の協力関係や意見の更新の機構のひとつとして「間接的互恵性」の重要性が指摘されています。この論文ではこの間接的互恵性による意見更新モデルを実際の知人関係ネットワーク上でシミュレーションしました。これにより、ネットワーク構造を考えない場合と異なり関係性が固定した終状態に至らない傾向があること、またその全体的振る舞いが我々が先行研究で提案した平均場近似によって良く説明されることを示しました。さらに、関係性の局所的な振る舞いについてはネットワーク上での近傍だけの情報の方が良い予測因子になることも明らかにしました。
Social Physics についてのセミナー(9/30 18:00~@工学部3号館31号教室)
Kimmo Kaski 教授によるセミナー(システム創成学専攻学術講演会)があります。みなさまの参加をお待ちしています。
September 30th 18:00 at Eng. Building room 31
Systems Innovation Colloquium No. 11
“Social Physics: Mobile Data Analysis and Computational Modelling of Human Social Networks”
Prof. Kimmo Kaski (Aalto Univ., Oxford Univ., Complexity Science Hub Vienna)
In recent years the modern Social Physics has focused on studying large-scale socially relevant datasets using data analysis and computational modelling and yielded unprecedented insight into human social network structures and processes therein. This is well-demonstrated by our analysis of a large mobile phone dataset finding the social networks having modular structure of communities with strong internal ties and weaker external ties. As this data includes the phone users’ demographics, i.e. gender and age, we have investigated the nature of human social interactions from the egocentric viewpoint and got a deeper insight into the gender and age-related social behaviour patterns and dynamics of human relationships, across their lifespan.
RHINO 2022
- 9/16-17: 国際研究会 Roles of Heterogeneity in Nonequilibrium Collective Dynamics 2022 (RHINO 2022) を開催します。
- 研究会HP
JSST Best Author Award
日本シミュレーション学会の学会誌に寄稿した開放進化系の理論研究の進展についての解説記事:“The effect of the interaction structure on the robustness of the system in graph-dynamics models” が JSST 2022 Best Author Award に選ばれました。
群れ方の違いの由来についての論文
ショウジョウバエ科の種間で見られる群れ方の違いについての論文が出版されました。島田は数理的な解析に関わりました。
https://www.nagoya-u.ac.jp/researchinfo/result/2022/08/post-311.html
新しい研究室メンバーを迎えました
松浦さん、張さんが当研究室に加わりました。ようこそ!
研究内容に関連した対談が記事になりました
新しい研究室メンバーを迎えました
南雲さん、遠藤さん、陳さんが当研究室に加わりました。ようこそ!
Wikipedia の解析の論文を出版しました
Wikipedia の編集者-記事の「生態系」の特徴を捉える手法を提案した論文を出版しました。内容の日本語紹介はこちら:
https://www.t.u-tokyo.ac.jp/foe/press/setnws_202109221410123108235153.html